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中小企業いじめの貸し渋り・貸しはがし

銀行が中小企業に睨まれる原因のひとつに貸し渋り・貸しはがしがあります。貸し渋り・貸しはがしを銀行が行なう理由は、自己資本比率の基準値を確保するためです。

自己資本比率は(銀行の自己資本)/(貸し倒れの可能性のある資産)で計算され、これが一定値を割り込むと銀行が国有化されてしまう危険性があります。そこで分子を増やす(不良債権処理、自己資本削減)のが難しい場合、分母を小さくする貸出総額を減らして自己資本比率の低下を防ぎます。

新規貸出や、借入の継続に応じないことをはじめ、融資当時より担保の価値が下がっていれば追加担保を請求する。銀行融資で資金繰りをしていた中小企業には辛い仕打ちです。

更に厳しく

銀行は金融庁が定めた金融検査マニュアルに基づき、6段階に区分されたうち下から2段階目の「要注意先」の企業からはリスク負担として5~7%の年利を要求するよう指示されています。

普通中小企業向け融資の年利は2~3%程度なので、いかに不良債権を出させないかという策略が見てとれます。

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