バブルが崩壊してから、一般庶民は銀行の低金利で苦しんでいます。ほぼ同時に銀行の貸出金利も下がっているので、今後ローンの金利はどんどん下がっていくのではないか。そう思われた方には残念ですが、過去に比べて銀行の利鞘はむしろ増えている。預金の金利はどんどん下がっているのに、貸出金利はほぼ横ばいになっているのです。
銀行は絶対損をしないように常に2%ほどの利鞘を確保し、一定量の預金さえ持っていれば必ず儲かる仕組みになっています。
日本の低金利の原因は、日本銀行のゼロ金利政策にあります。銀行がお金を借りる際日本銀行はほとんど利子を取らないため、銀行側としてはほぼノーリスクで資金調達ができます。
この資金で破綻寸前の企業を延命するのですが、そのことによって不良債権処理が進まなくなります。そのしわ寄せが低金利として庶民を苦しめています。