政府VS銀行

銀行が恐れた政策のひとつに2002年10月に打ち出された「金融再生プログラム」があります。政府は銀行の自己資本が実態より多く見せかけたと指摘し、これを明らかにして問題がある銀行は国有化することを目的にプランを進めていました。これはデフレの一因にもなっている不良債権を処理する力のない銀行は公的資金を受けて国のものになりなさい。ということを示唆しているとも言えるでしょう。

不良債権の処理を先延ばしにしていた銀行へ荒療治を施すために計画された金融再生プログラムですが、そのしわ寄せが中小企業、国民にいっています。

悪いのはどちら？

金融再生プログラムの内容をざっくり捉えただけでは、自己資本をごまかしていた銀行が悪いように見えます。しかし政府側も銀行を裏切っています。

一刻も早く済ませるべきな不良債権処理に関して自民党は実質無税処理を認めたにも関わらず、後からそれを否定しました。今まで自民党に資金援助など協力してきたにも関わらず、です。 政府と銀行、悪いのはどちらだと思いますか？